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Channel: 四つの力を相対性理論と新しい力学で解く
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ルジャンドル陪関数の変形と応用2

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ルジャンドル陪関数の微分方程式は、固有値λ=n(n+1)を固定すると、
mが-nから+nまで変化した解を得る。
ここで、mを固定した場合、多数の固有値に対応する、微分方程式が存在するが、
解は多項式を含む関数列になる。この関数列を(sinθ)^m*Rn.mとする。
応用として、球座標での3次元ベクトルのヘルムホルツの式が簡略化されて、
解き易い形になる。

< ルジャンドル陪関数 >
2010.05.07のヤフーブログに、
「ルジャンドル陪関数の変形と応用」がある。
関数列Qnm(x)=(sinθ)^(m-1)*Rn.mの解説で、
今回は、加筆して再掲する。

ラプラスの式を変数分離する。cosmφ の因数を持つとする。
ルジャンドルの陪関数 G の微分方程式は、
1/sinθ*δ/δθ{sinθ*δ/δθ{G}}
-m^2/(sinθ)^2*G
+λ*G=0 。

G=sinθ*Q とおく。
δ/δθ{G}=sinθ*δ/δθ{Q}+cosθ*Q 。

sinθ*δ/δθ{G}=
(sinθ)^2*δ/δθ{Q}+sinθ*cosθ*Q 。
δ/δθ{sinθ*δ/δθ{G}}=
(sinθ)^2*δ2/δθ2{Q}
+2*sinθ*cosθ*δ/δθ{Q}
+(1-2*(sinθ)^2)*Q
+sinθ*cosθ*δ/δθ{Q} 。

与式は、
sinθ*δ2/δθ2{Q}
+3*cosθ*δ/δθ{Q}
+(1-m^2)/sinθ*Q
+(λ-2)*sinθ*Q=0 。
変形する。
L=
δ/δθ{sinθ*δ/δθ{Q}}
+2*cosθ*δ/δθ{Q}
+(1-m^2)/sinθ*Q
+(λ-2)*sinθ*Q=0 。

L=0 を解く。

****
Q=(sinθ)^α*R とおく。
δ/δθ{Q}=
α*(sinθ)^(α-1)*cosθ*R
+(sinθ)^α*δ/δθ{R} 。

sinθ*δ/δθ{Q}=
α*(sinθ)^α*cosθ*R
+(sinθ)^(α+1)*δ/δθ{R} 。

δ/δθ{sinθ*δ/δθ{Q}}=
α^2*(sinθ)^(α-1)*(cosθ)^2*R
-α*(sinθ)^(α+1)*R
+α*(sinθ)^α*cosθ*δ/δθ{R}
+δ/δθ{(sinθ)^(α+1)*δ/δθ{R}} 。

2*cosθ*δ/δθ{Q}=
2*α*(sinθ)^(α-1)*(cosθ)^2*R
+2*(sinθ)^α*cosθ*δ/δθ{R} 。

L=
α^2*(sinθ)^(α-1)*(cosθ)^2*R
-α*(sinθ)^(α+1)*R
+α*(sinθ)^α*cosθ*δ/δθ{R}
+δ/δθ{(sinθ)^(α+1)*δ/δθ{R}}

+2*α*(sinθ)^(α-1)*(cosθ)^2*R
+2*(sinθ)^α*cosθ*δ/δθ{R}

+(1-m^2)/sinθ*Q
+(λ-2)*sinθ*Q=0 。

L=
α^2*(sinθ)^(α-1)*R
-α^2*(sinθ)^(α+1)*R
-α*(sinθ)^(α+1)*R
+α*(sinθ)^α*cosθ*δ/δθ{R}

+(α+1)*(sinθ)^α*cosθ*δ/δθ{R}
+(sinθ)^(α+1)*δ2/δθ2{R}

+2*α*(sinθ)^(α-1)*R
-2*α*(sinθ)^(α+1)*R
+2*(sinθ)^α*cosθ*δ/δθ{R}

+(1-m^2)*(sinθ)^(α-1)*R
+(λ-2)*(sinθ)^(α+1)*R=0 。
****

(sinθ)^(α-1) の項を 0 にする。
m^2-1=α^2+2*α 。
m^2=(α+1)^2 。
α>0 をとると、
α=m-1 と決まる。

このとき、L は、
L=
-(m-1)^2*(sinθ)^m*R
-3*(m-1)*(sinθ)^m*R
+(2α+3)*(sinθ)^(m-1)*cosθ*δ/δθ{R}
+(sinθ)^m*δ2/δθ2{R}
+(λ-2)*(sinθ)^m*R=0 。

δ2/δθ2{R}+(2m+1)*cosθ/sinθ*δ/δθ{R}
+(λ-m^2-m)*R=0 。

x=cosθ とおく。
δ/δθ=-sinθ*δ/δx 。
δ2/δθ2=(sinθ)^2*δ2/δx2-cosθ*δ/δx 。

R(x) の微分方程式として、
(1-x^2)*δ2/δx2{R}-(2m+2)x*δ/δx{R}
+(λ-m^2-m)*R=0 。
を得る。

R(x)=ΣAn*x^n とおいて、級数解を求める。

An*x^(n-2)*n(n-1)=
An*x^n*
「n(n-1)+n(2m+2)-λ+m^2+m 」。

左辺の n を n+2 とおく。
An+2*x^n*(n+2)(n+1)=
An*x^n*
「n(n-1)+n(2m+2)-λ+m^2+m 」。

λ=n(n-1)+n(2m+2)+m^2+m のとき、
R(x) はn次の多項式となる。
固有値は、
λ=(n+m)(n+m+1) 。
Rn.m と、Rn-1.m+1 の λ は同一。(後で応用する)

n=n0 とおいて、x^n の最高次項より An を求める。
An-2=An*n(n-1)/{(n-2)(n+2m-1)-n0 (n0+2m+1)}。
n=n0 n0-2 n0-4 ・・
x^n の最高次項の係数を An0=1/n0! とする。

具体的な形は、R0.m(x)=1 R1.m(x)=x 。
R2.m(x)=x^2/2-1/(4m+6) 。
R3.m(x)=x^3/6-x/(4m+10) 。

ここで、R(x) の微分方程式を観る。
(1-x^2)*δ2/δx2{R}-(2m+2)x*δ/δx{R}
+(λ-m^2-m)*R=0 。
x で微分する。
(1-x^2)*δ3/δx3{R}-(2m+4)x*δ2/δx2{R}
+(λ-m^2-m-2m-2)*δ/δx{R}=0 。

λ-m^2-m-2m-2

λ-(m+1)^2-(m+1) より、
δ/δx{R} は、Rn-1.m+1 に比例する。
An0=1/n0! と選ぶと、
δ/δx{Rn.m}=Rn-1.m+1 の式を得る。

Rn.m の漸化式を見つける必要がある。

< まとめ >
Gn.m(x)は、(sinθ)^mの因数を持つので、
今回は、θの関数として展開した。進歩である。19.08.17 ja3iyi

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